野菜づくりへの私たち夫婦の想い

私たちが作る野菜たちは、それぞれが「唯一無二」「想いが込められた」「個性が光る」「特別な存在」なのです。 種まき・苗の植え付けなど小さな命から始まり、時には栽培途中大変な時期もあるけれど、少しずつ少しずつ成長し、収穫の時期を迎えたときの喜びはかけがえのないものです。野菜たちは、まさしく自分たちの子どものように可愛い存在なのです。

農業をやりたいと思ったきっかけ

写真は、ある大根農家さんで「価格安」「出荷調整」または「規格外品」として、畑に廃棄された写真です。

かつてスーパーマーケットに勤めていた私たちも、野菜が傷み、販売できないと判断したら、ごみ箱に廃棄していました。実際に生産者で農作業を体験をさせてもらい、その仕事の大変なことに驚き、心の中に拭えない罪悪感が生まれました。

廃棄されてしまう野菜たち、形は違えど、野菜たちの命は同じなのに、なんとかならないだろうか。この現状を多くの方々に発信していきたい、野菜の命を食べることで私たちは生きていけるという命のありがたさや、食べることで健康を考えるきっかけとして提供することができれば!!と考えたことが農業を志すきっかけとなりました。

お師匠さんとのご縁と出会い

ただ…農業をやりたいと思うものの、どうしたらいいのか。 そんな時、私たちのお師匠さんとの出会いがありました。

お師匠さんの野菜を食べたときの味、その感動は今でも鮮明に覚えています。 今まで私たちが食べていたものは、何だったんだろうと… 

そこには、生産者の想いと野菜たちの物語がありました。この時の味と感動が、私たちの目指す野菜づくりの大切な指針となっています。

私たちの農業の原点

山々にある木々は、特別な肥料や農薬をかけて育っているでしょうか? もちろん豊作不作はあるものの自然と木々は育ち、春夏秋冬様々な景色となり、実をつけ、自然と枯れていきます。

ではなぜ人間が育てた野菜は「腐る」のか… 仮説かもしれません。ただきっとありのままの自然な状態に近づければ、野菜も「枯れる」のだと。もちろん肥料を入れるとか、農薬をかけることを否定しているのではないのです。 出来れば、野菜の成長に対して少しでも自然体で優しい状態に育ってほしい!!そんな思いがあるからだけなのです。

私たちの農業の原点、「私たちが食べたいものを作りたい、それをみんなで分かち合いたい」ということが私たちの切なる願いです。