「虫の目」「鳥の目」「魚の目」で行動!!!

積雪で畑仕事が出来ないときは、やれることをしっかりする!!
日々毎日が勉強の連続です。

「虫の目」「鳥の目」「魚の目」で行動!!!!

皆さんはご存知ですか?
どうしてもその産業だけで仕事をすると、視野が狭くなりがち・・・
私たちも、もし農業という世界だけで生きていたらこう思うことはなかったと思います。

「虫の目」・・・現場を見るチカラ

細部まで丁寧に「見極める能力」
高い専門性と現場主義

これはきっと仕事をし始めるとわかるような気がします。

「鳥の目」・・・大局を見るチカラ

全体像を俯瞰しながら「見渡す能力」
情報量と知識

同じ仕事をしていても、結構忘れがちなポイントですね。勉強することでどんどん見えてくるもの、そしてどの情報や知識を取捨選択するかです。

「魚の目」・・・流れを見るチカラ

時間軸で現在と未来を「見通す能力」
経験と見識

時間軸で捉えたときに、過去にとらわれすぎても良くないと考えています。過去は反省し課題に変えることで、現在に生かすことができ、さらにはその経験や見識から次に見える未来のために何を準備すればよいのか?
あくまで私見ですが、これからますます時代の変化のスピードが速くなると思います。
そんな時に、この3つを意識するだけでも違うのかな?と思っています。

初!!周防大島上陸(^^♪

土曜日・日曜日と1泊2日で、剪定のプロフェッショナルと呼ばれる道法正徳氏の剪定講習会&講演会へ行ってきました。

雪国から見ると、本当に南国のように温かい場所です♬

まずは座学ということで、講演会で様々な実例をもとに勉強です。
私たちも前職時代に学んでいた、ピーター・F・ドラッカー(現代経営学、マネジメントの先駆者)の言葉を例に・・・

「Theories Follow Events」(理論は、現象の後追いである)

体験しないで、経験しないで、何故語れるのか?その中で指導している人が多いのが、現在の農業界の現実であり、欠点であると。
なるほどなぁ~!!と。
確かに実際の農業界はその通りだと思います。意外かもしれませんが、実際農業に携わっていないのに、指導している人がほとんどで、説得力がないというのが現実なのかも・・・

しかし道法正徳氏は、自ら農業に携わり、自ら経営し、自ら指導している!!だから説得力が違うのです。

私たちは、この方から2回目の勉強ですが、毎回目からウロコのような話ばかりです。
講演会の雰囲気はこんな感じです。

植物は「独立栄養生物」であり、人間や動物のような「従属栄養生物」ではない。
つまり、生きるために植物は自分たちでコントロールして生きているのであると。
それなのに、何故人間と同じように肥料を与えるのか?本当に植物の生長にとって良い事なのか?と。

特に驚いたのは、肥料学で言えば「NPK(窒素・リン酸・カリ)」
特に窒素は施せば施すほど、一時的にはよいかもしれないけど、行き過ぎると土中に蓄積し、ついには地下水にアンモニアという毒素をもたらしてしまう。
戦前には地下水が飲料水として飲めていたのに、今では地下水が飲料として飲めないのは、実は肥料成分が大きく影響しているのだと。
肥料だけではない、つまり堆肥にも「NPK(窒素・リン酸・カリ)」が含まれているのだから、無作為に散布すると・・・

私たちも肥料学を勉強してのスタートでしたから、最初にご縁をいただいた時はビックリでしたし、正直そんな馬鹿な!!という気持ちが強かったのが事実です。
ただ、私たちの信条としては、やる前に答えを出して、批判するのはイヤな性格でした。
なので、昨年は教わった通りに実践し、とにかく植物の観察を心がけました。できちゃった!!それが事実でした。
それも、お客様に喜ばれる野菜になったから余計にうれしかったのです。
あるお客様から言われた一言・・・

「美味しい!!」ただ、あなたたちの野菜はいわゆる「作られた美味しさ」ではなく「自然な美味しさ」を感じると♬

今回の参加者の方々もきっとまさか!?とか、そんなわけがない!と思われる初めての方もほとんどだと思います。でも、まず自分でやってみて、観察して、自分たちの目指す農業に出会えばそれでいいのかな!!と思うのです。

今までの常識は・・・
①日当たり(光合成) ②風通し ③土づくり  でした。

これからの常識は・・・
①枝・葉を立てる ②先端を1本に ③潅水のコントロール

土づくりよりも光合成よりも・・・結局植物が喜ぶ状況を作り出してあげることが一番なのだと。そのための観察であり、そのためのサポートなのだと。

翌日には、実際の圃場に入って実践講座です。
一部分を動画でご紹介します。

 

例えば私たちも最初はお客様に喜んでもらいたい野菜を作りたい!!が始まりです。
だから美味しい野菜を作るために勉強します。
しかしどこかで営利のことを考えたり、別の感情が入り乱れて、当初の想いがブレてしまうのかなと。
決して営利を考えちゃいけないというわけではないのです。当然生活する上で必要な要素だから・・・
ただ私たちは植物からいただく命は全て自然からであり、いくら美味しい野菜づくりをしたとしても、それが自然界に及ぼす影響が良くないのなら、本末転倒だなと。
だから、できるだけ自然に優しいことをしたい!!
でも想いはあってもそれが空理空論になったらダメで、何とか成功モデルを作ることでいろんな人が挑戦したい!!と思える状況を作り出したい!!

たまたま私たちはそのご縁や出会いがあって、そして私たちがやりたいと思えることに出会っただけです。

農家になるのか?それとも農業に?それとも農業経営者に?
目指す道はいくつもあります。ただ、一つ一つを着実に進み行動することなのかなと考えています。
大切なプロセスを忘れず、成果を創り出すこと。

前回の投稿でも更新したように、私たちが目指すものは「原点回帰」
自然に優しく、植物本来のチカラを信じて、身体にも優しい野菜をつくる!!これがブレない軸なのです。

当たり前だからこその中にある「価値」

私たちはいろいろな観点から物事を見て判断し、そして八方善と思えるものを創り出していきます!!