「生きる」って?「幸せ」って?

やっと梅雨らしい天気です。
ただあまりにも蒸し暑く、熱帯夜が続きます。正直、この天気は野菜たちにとっての生育に影響しないことを願うばかりです・・・

「生きる」って?「幸せ」って?

昨日はお隣の江津市というところで開催された講演会に行ってまいりました。
「平成の百姓一揆~47都道府県キャラバン~」タイトルを見る限り、過激な感じがしますね(笑)
ただ内容はいたってシンプル!!生産者と消費者はもっともっとつながる必要がある!!ということ。
話し手は、ポケットマルシェの高橋代表です。

正直、私たち自身も十数年前からなんとかしないとこのままでは・・・と感じていたことを、ありのまま話として出てきました。
私たちが待ち望んでいたような拡声器のような発信力の高い人があらわれた!!と。
なので、とても共感できましたし、引き込まれていく話し方に、うなずくことばかりでした。
色々と気づかされることがたくさんありましたが、その中でも特に印象に残った話をここで書いてみます。

「生老病死」

どんな場面においても必ず〆切というものがある。だから人間はその〆切に向かって頑張れる。
当然、人間には「生と死」があり、人生にも「死」という〆切がある!!だからこそ、「今、ここ」を一生懸命に生きることが大切なんだ!!
しかし、何故かその「死」という宣告に直面しないと気付かない人が多く、あの時〇〇すればよかった、もっとこうしておけばよかった、これから残された時間こうするぞ!!と。
この「死」という〆切は誰しも平等に訪れるわけで、いつその「死」が訪れるのかも分からない。ならば、今からでも遅くはないから「今、ここ」を後悔のないようにすればいいだけ。

では逆に「生」からとらえると、生きていく上で必ず必要なものは「食べる」という行為なんだと。
しかし、「食べる」という行為に関して、その価値というものを感じる人が少なくなってきた。「食べる」という行為は単なる栄養補給のためだけにあるのか?本当にそれだけなのか?きっとそれはシンプルに考えれば、その価値が見えないだけ。
ならば、その見えないものを、農家・生産者だからこそ語れることがあるはず!!それをしっかりと語ればいいんだ!!と。

だからこそ、生産者と消費者はもっとつながる必要があるんだ!!
うなづくだけではだめだから、あとは実践あるのみです!!

あなたにとっての「生きる」って何ですか?「幸せ」って何ですか?

講演中に、こう問われてみて、ハッと気づかされることがあります。
人間っていつから「考える」ということを忘れてしまっていたんだろう・・・「考える」からこそ見えてくるものがたくさんあるし、ただ言われたことをするだけで何が面白いのか、教科書どおりのことをすることは誰にでもできることだし、ルールをつくることで余計に「考える」という環境をなくしてしまっているのではないか?と。他人事ではなく、いつも自分事化して常日頃から危機意識をもって「考える」ことをすればいいと思うのです。
確かにルールは守るためにあります。しかしルールばかりにとらわれてしまっては本末転倒。よりよい方向になるのであれば、そのルールをより良い形に変えればいいだけだと。

もちろんグローバルな視点をもって捉えることも必要ですが、特に日本という場所は外国から比べると四季があり、それも荒ぶる自然と共生しているんです。
なのにその自然をグローバル化するのが本当に良いのか?今一度、自然と共生することを考えて、自然から離れないことをしたほうがいいと思うのです。

「0(ゼロ)」と「1」のどちらかの世界に向かいつつある中、その社会に飲み込まれない「0(ゼロ)」と「1」の間にある無限大に広がることを目指したほうがもっとよりよいものになると、話を聞いて感じました。

では私たちにとっての「生きる」って?「幸せ」って?
ものすごくシンプルに、私たちは自分たちが食べたいと思うものを一つ一つ愛情をもって作り、そして出来上がった命を美味しくいただく。そのプロセスがあるからこそ「生きる」ことができるし、感謝もできる。自然に対して「ありがとう」という気持ちが沸き上がってきます。これが私たちにとっての「生きる」です!!

また、同じことをやるなら心底から「好き!!」「面白い!!」「楽しい!!」「ワクワクする!!」ことをしたいです。でも逆に「大変」「ツライ」「しんどい」こともあります。「身体」も「アタマ」もすごく疲れることがあるんですが、不思議なくらい居心地がよいと感じているんです。これが私たちにとっての「幸せ」です!!

だからこそ、私たちは野菜づくりを通して、自然から教えてもらえる、その「生きる」「幸せ」と感じることを、包み隠さず、シンプルにありのままを伝えていきたいだけなのです。

皆さんにとっての「生きる」って何ですか?

皆さんにとっての「幸せ」って何ですか?

 

最後に参加者の方と一緒に記念撮影です♬

 

歴史を紐解きながら、笑いありの楽しい時間でした。
高橋代表、ありがとうございました。また、このような機会を作っていただけました主催者の江上代表、ありがとうございました。
この場をお借りして感謝申し上げます。