産直茶屋"かん味処"vol.6に参加しました

情報分析&市場調査の仕方

マーケティングの根幹

昨今、ブランドやデザインといったことを焦点にしてしまいがちな要素が散見し、なんだか違和感や嫌悪感さえ感じることもしばしば・・・
ストーリーとかがもてはやされ、本来最も重要視しなければならないモノがあってこそな気がします。
決してストーリーを批判しているのではなく、モノに注力してそこから生み出されるコト(経緯)があって、コンセプトを決定したり、商品開発になるのだろうと僕自身は思います。

今回のテーマ「情報分析・市場調査の仕方」は、そのモノづくりにおいて必要不可欠な仕事であり、マーケティングの根幹といっても過言ではないと感じています。
では、その分析や調査をするために、どうやって考えていったり、収集していけばよいか?が学べると感じ、今回の参加に至りました。

マーケティングノウハウと資金があれば、その商品は売れるのか?

ノウハウと資金があれば売れる?本当にそう?
確かに必要だけど、それだけではない、実は見えていないだけで緻密でかつ検証・改善の繰り返しと小さな積み重ねの成果だと思います。
土台や軸ブレしないこと、一方で時代ごとの変化に対応しつつシンカしているからこそ、売れている商品は今も売れ続けているのだと。
だからこそ、簡単に言及せず一長一短でできるモノづくりなどないと、あらためて肝に銘ずることができました。

FACT(事実)ベースの考え方

「主観」と「客観」を分ける

「人間は感情の動物である」
僕自身もマネジメントコーチングを学んだ時に感情に支配される怖さを体験したことがあります。
人が人と接するときにどうしても出がちな感情的要素。。。
決してその感情的要素が悪いわけでないけれど、感情と事実は分けて考えていく進め方はとても大切なことと学びました。

つい、自分の経験や体験をもとにしてしまうため、それが社会のルールや原則と同じだと錯覚してしまう・・・
部下を育てていく場面も同じことが想定されます。
感情に支配されると、事実からどんどん離れていって成果が出せない傾向に・・・
だからこそ、人の気持ちに寄り添うことはFACTとなる数字と、想いは切り分ける意識は身に着けたいと改めて感じました。
怒りや義憤からは何も生まれず、「主観」と「客観」を分ける!!こと。冷静に見つめ直すことは一人前になるためにも意識し続け、行動ですね。

きっとこうやって書いているブログや文章も「事実」と「感情」、「主観」と「客観」を切り分けて書くことももしかしたら訓練の一つかも!?と思い始めています。

誰が情報をもっているか?

空港で起こる(出発遅れや欠航などの手続き)事例で大事なポイントを学びました。
日常の生活の中で起きることは1人で解決することはたくさんあるけれど、仕事や何かしらの課題に向き合ったとき複数人の情報に対峙する場面は当然ながらあり、
しかしながらそれが信頼に値する情報なのかどうかを見極めること。

その為にも「人間観察」は必要で、普段からの振る舞いや関係性の構築が大事である!!
例えばHSP(視覚や聴覚などの感覚が敏感で、非常に感受性が豊かといった特徴を生得的に持っている人)といったような情報感度の高い人と付き合うこともまたしかり。

では、信頼できる情報とは何なのか?

★当事者であること

★話ができる状況であること

★言語が通じること

★必要な情報をもっていること

だからこそ、たった1人の情報を全てと思わず、日頃からアンテナを立てて情報収集にあたることが訓練につながるんだと学ばせてもらいました。

情報源としての選択肢

国は無料の情報源

意外と知られていない、知ることで活用しさえすれば有益な情報源になり得る、それが国が税金を使い、国民や生活、経済などの基礎的な情報を定期的に集めている統計情報。
よく耳にするのが「家計調査」家計調査により税制が変化しただけでも消費動向は変わることが分かる情報です。
どれくらいの収入があり、その収入をどんなものに支出しているのか?負債は?貯蓄は?その内訳を見るだけでも、なるほどなぁ!!と感じることができます。

他にも人口・家計消費・世帯・人口動態(社会増減・自然増減)
人口動態を見るだけでも、定住人口や教育課題の基礎的な要素がわかったり、生鮮魚介の増加から何をどう見極めるか?→自宅でテレワークが増えたからという仮説が見えたり、
直近では新型コロナがどこにどう影響を及ぼしているのかも見えてきます。
「油脂」分類では増えている傾向があると、家庭での調理状況が推察できたり。
消費金額から見た時に、産直ECを利用している方は高所得者層であり、娯楽費または嗜好品的感覚要素が強いということもわかったり。

ハッキリ言ってこれが無料で見られるんですから、活用しない手はないと思った瞬間です。

政府統計データの窓口はこちら

ニュースの選別と裏取り

テレビやラジオ、ニュース、新聞など、もちろんSNSやインターネットなどあらゆる情報がある時代。
当然ながらテレビ局も新聞社もスポンサーや購読者により右寄りや左寄り、モノゴトの伝え方は異なっていますね。

ただ自分の立場や支持の前に全体を俯瞰する客観的視野が必要であり、それを意識してみなければと思いました。

どっちを支持するか?(主観)

全体がどういう主張になっているか?(客観)

意外と主観で見ている場面に気づかされました・・・

またここでもマトリクス!!これはすっごく勉強になります!!

自分たちの傾向だったり、目指しているところがどこかだったり、どこにポジショニングしているか?これも俯瞰的に見えてきます。
食のマトリクスは消費動向戦略に活用できますね!!

特定班のスキル

特定の方法と見方

何気にSNSなどに投稿しちゃう画像や動画・・・撮り方や主に撮影したもの以外に映りこんでいるだけで特定されて、もはや情報垂れ流しじゃん!!と怖さを感じます(笑)

ホテルや旅館、自宅、飛行機、飲食店etc
特定されやすいポイントを聞くだけでゾッとしますし、これは確かに気をつけなければ!!と心底思いました。

ただ怖さばかりではなく、市場調査の観点から例えばスーパーマーケットでも商圏エリアを推測できたり、そこに来店する交通手段や買い物かご、レジの決済方法など定期的に把握するだけでも十分な情報が転がっていますよ~と。
また、ロードサイドのお店チェックや、コンビニ・外食チェーン・ドラッグストアの出店場所(主要道路の右奥は出店危ない→閉店可能性大とか)からも見えてきますよと。
そうなんですよね。確かにこういったこと前職時代やっていたなと。
まさか農家になって、このようなことを復習する日が来るとは思いもせず(笑)

マーケティング調査

過去と未来に関する情報を把握すること、これは経験があることで、スッと脳内に入り込みます。

販売実績のPOSデータからなぜ売れた?(検証)何が売れた?(予測)
whyを見つけ、そのデータから予測してwhatやwhenを導く

こういったときスーパーマーケットで働いていてよかったと再認識(笑)
今でこそ自動発注システムやらが登場して、予測時間の短縮につながってたりしているみたいですが、あの当時は・・・
販売企画にも所属していたこともあって、春夏秋冬、ハレの日、ケの日、52Wマーチャンダイジングとか、ウェザーマーチャンダイジングとかが懐かしい。。。て、これも活用できるじゃん!!
と反省。
感覚的にそれが残っているのか、育てる野菜を何にしようか?の計画にもちょっとは役立っているかと思っています。

ポイントとしては、自社の販売データ(商品別・時期別・客層別etc)を作成とのことでしたが、これはやっててよかった!!と。
多品目栽培にしているのも、もちろん天候や消費動向のリスク分散もあったり、育てていくうえで得意分野や苦手分野の把握がきっかけでしたが、
販売動向からアコーディオン的に作付け量を増減させたり、また生産性や収益性を考慮してのためであったので、結果的にデータを記録しといてよかったです。
ただもっと精度を高めないといけないですね。。。

厳しい一言が出ます!!

これからは農家もデータを活用し生産性と採算性を高める時代、何を知っているか?ではなくて、知って何をするか?が重要である!!

データなきシステムは✕であり、データを提供できない会社は存在していないに等しいと。

スーパーで働いていた時にポイントカード活用の部門に所属していたときも同じでしたね。
そもそもポイントカードって顧客情報を頂き、売り場の配置や陳列量、売れる曜日や時間帯、その傾向を捉えて販売商品の意思決定をする代わりにポイントを還元なはずだったのに、
昨今はポイント〇倍!!とかの販促頻度が高まってるので、これだけは違和感を感じてます。だからデータって結構重要であることを強烈に覚えています(笑)

現状を直視し最善の策をとることが経営の根幹である!!

その為にデータに基づく冷静さとブレない経営に必須!!

本当にその通りだと納得の一言でした。

他にも農家が得られるデータはどんなものがあるか?
これも国の情報源である、農林水産省共通申請サービスeMAFFを活用せよ!!と。

gbizIDアカウント取得準備していたのをすっかり忘れていたことに気づき・・・(;^_^A
早く申請します!!

情報分析のやり方

データは嘘をつかない

他にもこんなデータサイトを紹介していただいています。

Tpoint-price-index(Tポイント物価指数)

BAST(TKC経営指標要約版)

V-RESAS(地域経済分析システム)

苦手意識さえなければ無料で手に入るデータばかりなんだから!!データとうまく付き合え!!と一言。

早速RESAS開いて島根県の動向を見たんですが、だんだんとデータ見ていくと面白くなっていくのが不思議です♬

科学的と科学の違い

一方で面白くなるのはよいことだけど、科学的数値の沼にはまらないこと!!だそうです。
なぜなら・・・

「科学的」とは・・・グラフを用いる
「科学」とは・・・数字や説明に根拠がある

「科学分析」は「それらしさ」は出るけれども、購買決定の後押しには決定的にならない!!決定的に!!だからだそうです。
結局「店長のおすすめ!」が一番らしい(笑)

質疑応答

講座が終わり質疑応答の時間。今回はカンさんが一体どんなところから情報収集しているのか気になるみたいで、色々飛び交いました。

★他にはどんなデータみてますか?
→国土交通省 交通動態データ

★ニュースソースは?
→国の情報を辿るか、ニュースサイト、もしくは経済紙

自治体、省庁は陳情・要請は別として大義名分のある質問には回答しないといけない義務があるから、それぞれの管轄に聞いてみるといい

国会図書館(東京・大阪)に行くのも手

★人間観察の勉強方法は?
→バッグと歩くスピードを見る(笑)

★日常情報はどこから?
→「日経」

情報収集に必要なことは何を目的にするかが大事であるため、変化を是とする意識をわすれないように!!との言葉で締めくくられました。

第一回目から今回ですでに6回目。
皆勤賞でなぜ参加しているのか、分かる人には感じ始めているように思います。

なぜ学ぶのか?何をどう学ぶのか?そして、それを誰から学ぶのか?
本当に気づいたらやったほうがいい!!そう思えることばかりです。