「自考力」と「観察力」

おはようございます!!
今日は恵みの雨模様の朝を迎えています。
とはいえ、やりたいこと、そしてそのやりたいことへの準備などたくさんあるので、雨模様でも取り組みます!!

「垂直仕立て栽培」

最近の投稿の「垂直仕立て栽培」が予想以上に反響をいただいています。
確かにそうだなぁ~と思うのは、今まで「非常識」と考えられたことが「常識」になり始めているのですから、興味がある人は知りたがっているのかな?と。

じゃがいも生育順調(^^♪

植え付けして約50日ぐらいです。今年は5種類を栽培しています。

本来ならじゃがいもも支柱なんて立てる必要がないですよね。でもこれも「垂直仕立て栽培」で実践です。
昨年より植え付け時期が遅れたにも関わらず、こんなに大きくなっています。あとは土の中にいるじゃがいもが大きくなっていれば・・・
これも限りなく肥料は入れず、もちろん農薬は使用していません。これもいくつかの要因があるのでしょうね。
例えばなぜ秋に採れたじゃがいもを春の種に使わないほうがいい!!という理由もやってみればわかるはずです。

「サラダそら豆」と「ロングピース」

あともう一息!!といったところでしょうか?いよいよ実をつけ始めました♬
サラダそら豆です。「そら豆」の名前の由来は、実が空に向かって出来ることからそう呼ばれています。

初めての挑戦なので、どのような生育になるのかがわからないこともたくさんありました。
その中でどういう風に「垂直仕立て」すればいいのかも・・・なので今回経験できたことで来年の課題がハッキリしたこともあります。

続いて「ロングピース」です。

同じ豆類でも生育の仕方は千差万別。花芽の付き方も色々です。実も大きくなって思わず大きな「きぬさや」と思いがちですが、これは実食いえんどうなので、実が太るのを待つばかり!!

他にも豆類を栽培していますが、少しずつ成長中です。同じ「垂直仕立て」するのでも、どうすればもっともよい方法なのかを考えます。

「自考力」と「観察力」

たぶん農業だけではないと思います。他業界や業種でも同じことが言えるかと。
最近の投稿でもあげたように、できるだけ無肥料・無農薬を目指すために私たちは「垂直仕立て栽培」という方法で挑戦しています。
もちろん教えられた通りにすることは当然なのでしょうけど、やはり環境(土・天候・気温など)はそれぞれ違いますし、野菜だって生育の仕方は色々あります。だから、教えられた通りを実践しながら、何故それをする必要があるのか?を考えるということが大切です。いつも「なぜ?」と問いかけます。
そして、その何故?を発見するために、日頃から「観察」が必要になってくると思うのです。するともしかしたら?という仮説にもたどり着きます。
微妙な変化に気づくことで、対応することが次につながり、同じ「垂直仕立て」でも野菜によっても一番いい方法が導きだされると思うのです。
だからこその「自考力」と「観察力」が日々の生活でも活かせると考えています。

「今ここにない未来は自分で創る」

「無農薬」は聞くけど「無肥料」で本当に野菜はできるの?という質問がよくあります。
確かに野菜を育てるには肥料は必要!!という概念があるからかと。ただ、ここで上記でも挙げたように「自考力」と「観察力」が必要なんです。
そもそも、肥料や農薬を使う意味はなにか?を知ることなのです。

☆肥料を使う理由 ①収穫量を増やしたい ②すこしでも早く、長期間、収穫したい ③大きくしたい、味を変えたい、色をあざやかにしたいなど。
☆農薬や除草剤を使う理由 ①虫を殺したい、虫が付かないようにしたい ②病気を治したい、病気予防をしたい、草取りをしたくないなど。

このようにそれなり理由があります。
もちろん均一な大量生産・低価格の効率性が、社会からも求められているのも事実です。
また生産者の生活を考えると、それを私たちが非難や否定をすることは出来ないです。
ただその結果として、いろいろな問題が起きているのも事実なのです。
見た目だけで、味、栄養のない農作物とか、肥料の入れすぎによる土壌や地下水、海洋汚染問題とか、農薬の使いすぎによる、残留農薬、農薬の表示偽装、除草剤などによる、自然生態系の破壊などなど。

私たちはそれぞれの考え方を対立軸に見立てて非難しあうような了見の狭いことはしたくないのです。
ただ「食への無関心」が叫ばれている今、作り手がわかり、作り手の想いがわかるようにしていきたい。
これは「作り手」のみならず「売り手」も「買い手」も一緒に取り組むことが一番いいような気がするのです。

ものすごくシンプルに考えれば、肥料を入れない森や山を見て全く木の実などできていないでしょうか?できています。大きくなっています。
自然な土には、作物を育てるだけの力は十分にあるはずだと思うからです。また野菜たちも、種を残す為に自らの力で大きくなります。
しかし長いあいだ蓄積された肥料や、農薬に汚染された土地を再生させるには、何年もの時間がかかります。だからこそ、それを今はじめていかなければ将来未来ある方に対して本当にそれでいいのか?だけなのです。
もちろん技術は進化していますから、科学的根拠もこれから必要になってくると思います。

私たち人間だって自然の一部だから・・・未来につなげる意味でも環境に優しい持続可能な自然と共存できる農業をしたい!!
また一時的な美味しさばかりにとらわれることなく、その美味しさには必ず何かしらの理由がある!!それに関心を持つ!!ことが必要な時代であってほしいからです。

個人だけが一生懸命そのことを訴えても何かが変わるとは思えないから何もしないよりも、失敗を恐れて実践しないよりも、どんな些細なことでもいいから失敗を恐れずしっかりと実践して(もちろん最善の準備を尽くすことは当然ですが)仮に失敗したとしてもその失敗からどんな学びを得て成長できた!!と考えるのとでは大きな差が生まれるのではないかと思います。

だから私たちは自然からいただく命を通して、多くの学びを得ながら未来につなげることをしていく!!
「今ここにない未来は自分で創る!!」
「Next innovation!!」
熱い想いを持っています!!

ひと昔前のアニメ「鉄腕アトム」の世界観が、現実になりつつあるように・・・